講師:高野登代子先生   2006年5月14日(日)

 私も名を連ねているあつぎ環境市民の会の行事として、厚木市荻野地区を歩きました。雑草として見慣れた植物が、実は薬草や天ぷらなどの食用として役立つものがたくさんあることを教わりました。
 植物採集のマナーの一つとして、次回の採集や動物のことも考慮し、根本から採らないこと。自然保護にも配慮が必要です。

 

フキ 山地や道ばたにはえる多年草。早春、葉に先立って花を咲かせるフキノトウは食通の好むチョット苦い春の味。葉や茎も茹でて煮物やキャラブキにしたり。酒の肴の一品。

アシタバ 伊豆諸島・八丈島などの名物。セリ科特有の香りが好まれる。若葉のてんぷらは絶品。最近野菜として栽培されている。

セリ(クレソン) 消化促進、高血圧、風邪、抜け毛予防に効果。クレソンにはビタミンA,Cが多く含まれ、肉に不足しているビタミンを補う。高血圧気味の方は常食を。

ヤブミョウガ 畑に植えるミョウガの野生種。ミョウガタケは野生種だけあってワイルドな味がいける。

クサソテツ(こごみ) やや湿った明るい草地に群生する。若芽をお浸しにする。東北地方の八百屋の店先では束にして積んであった。

カキドオシ 草地に生えるツル性の多年草。茎は長くはって、垣の向こうまで行ってしまうと言うのでカキドオシ。子どものカンのクスリとして利用。

 草刈りの後も実は薬草の宝庫

ハハコグサ 春の七草の「おぎょう」がこの草。道ばたや田畑に普通。若葉を餅などに入れて食べる。

毒を持っている

ニワトコ 林の周り、日当たりのよいところに生える落葉低木で、高さ3〜5m。木の皮と葉は打ち身や骨折などに湿布する。

茶 栽培していたものが逃げ出したもの(逸出)。恐らく、実生からのものだろう。新芽を摘んで、新茶が楽しめる?

ヤハズエンドウ(カラスノエンドウ) 日当たりのよいところに生える2年草。葉先が伸びて他に巻きつく。キヌサヤを小さくしたようなマメが食べられる。

解説は、クレソンのみ高野先生。他は同行した厚木周辺の四季管理者さんからいただきました。

アップロード:2006年5月15日