◯16番 高田 浩議員 (登壇)皆さん、おはようございます。私は今回、次のとおり一般質問を通告しています。
(1) コンピュータシステム改革について
ア 課題について
(ア)市の目標と今後の方針は何か。
(2) 保育所について
ア 課題について
(ア)市の認識と今後の方針は何か。
(3) ごみ中間処理施設建設計画について
ア 進捗状況について
(ア)現状と今後の方針は何か。
(4) 教育行政について
ア 中学校における英語教育について
(ア)充実させるアイデアは何か。
以上4点です。
私は、昨年9月議会において、厚木市のコンピュータシステムについて質問をいたしました。それによって情報システム最適化計画が平成21年度予算案に計上されています。今回はその方向性をお尋ねいたします。
次に、保育所についてです。
私は、平成19年11月、議会派遣でデンマークとスウェーデンの保育所や幼稚園を見てきました。こうした得がたい機会が与えられたことに、この場で改めて感謝を申し上げます。
また、自分の子供が幼児であることからも、かねがね厚木市立保育所を訪問しようと思っておりました。いざ6つある保育所を訪問し始めると、議員の訪問自体にふなれな様子で、さまざまな反応があり、大いに歓迎もされました。
楽しいことが随分ありました。園児が何人も私に近寄ってきて抱っこをせがむので、1人、2人、そして3人一遍に抱っこしたこともありました。また、ある保育所でお昼をごちそうになった際の話ですが、園児たちと同席してアニメの話をしながら楽しいひとときを過ごしました。そうこうしていたら、園児たちに私が紹介され、ピアノの伴奏つきで「ハッピー・バースデー・トゥー・ユー」の合唱をしてくれました。その日はたまたま私の誕生日でした。保育所ならではの歓待です。
同じ保育所に2回訪問したこともありました。皆さんは子供向けテレビ番組で「プリキュア」や「炎神戦隊ゴーオンジャー」、「侍戦隊シンケンジャー」をご存じでしょうか。私を覚えていた園児が何人かおりまして、「あっ、プリキュアの話ができるおじさんだ」とか、「プリキュアおじさん」、「プリキュア浩」などと呼ばれた一幕もありました。
(徳間和男議員退席)
保育士に目を転じると、楽しそうに園児と接している姿や、書類をせっせと書いている様子も見ました。保育士は園児を見ながら事務仕事もありで忙しいです。午後、園児のお昼寝の時間に保育士たちはカーテンを閉めて、薄暗い中でパソコン作業をしていたり、手書きで書類を書いている光景も見ました。私は今回、労働環境の向上という視点で質問を用意しております。
昨年9月議会で私は介護現場の人材確保策を取り上げました。これも労働環境整備からの視点です。介護現場の人たちに直接自治体が一般財源から金銭的な補助はできないか、この質問と、翌10月に厚木市内の介護事業所が共同で市に提出した要望書と相まって、平成21年度予算案に3440万円が計上されております。
私の政治姿勢は、平成19年の選挙公報にも明記したとおりです。それは、1つ、弱者に政治の場から手を差し伸べる。もう1つは、福祉や環境を中心とした現場主義であります。
(徳間和男議員復席)
保育所では、ほとんどの園児たちが8時間くらい過ごしています。平日は親よりも保育士やお友達と過ごす時間のほうが長いことになります。したがって、保育所は子供の人格形成に大きな影響を与えます。保育士の労働環境の向上は、園児にも好ましい結果へとつながります。子供たちにとって過ごしやすい環境整備を進めることは、私たち大人の役目であります。
しかし、この2月議会で保育所について質問するに際し、あらぬ誤解を受けていることがよくわかりました。したがいまして、私は今回、保育所についての質問を取り下げます。
次に、ごみ中間処理施設についてお尋ねします。
厚木市ごみ中間処理施設建設候補地再検討委員会が候補地を選定しない状況になっています。これを受けて今後の展開をお尋ねいたします。
また、中学校の英語教育について、アイデアや行動力があればさまざまな仕掛けができます。教育委員会の見解をお尋ねいたします。
以上、明快な答弁を期待しております。
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◯石井恒雄議長 市長。
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◯小林常良市長 (登壇)おはようございます。ただいま高田浩議員から、コンピュータシステム改革について、課題について、市の目標と今後の方針は何かとのお尋ねでございますが、本市のコンピュータシステムにつきましては、安全性を最優先として、効率的な運用に努めてきたところでございます。しかしながら、近年の情報化社会の進展により、市民生活が便利になる一方、システムにかかる経費や管理が課題となっております。
こうしたことにより、現在のシステムを見直し、全庁的な視野で再構築を図るため、新たにIT改革担当を設置し、安全性や安定稼働を最優先することはもとより、経済性や効率性を視野に入れ、情報システム最適化を図り、経費の削減や業務効率を高めてまいります。
次に、ごみ中間処理施設建設計画について、進捗状況について、現状と今後の方針は何かとのお尋ねでございますが、ごみ中間処理施設建設候補地の選定につきましては、昨年4月から厚木市ごみ中間処理施設建設候補地再検討委員会で検討を進め、本年1月に検討結果の報告を受けたところでございます。
今後におきましては、施設を建設、運営する立場からの検討も必要と考えますので、厚木愛甲環境施設組合にごみの減量化に伴う施設規模や施設配置計画などについて、調査検討を要請してまいります。
なお、これらの経過を踏まえ、平成32年度稼働に向けて取り組んでまいります。
教育行政につきましては、教育長からご答弁申し上げます。
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◯石井恒雄議長 教育長。
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◯平井 広教育長 (登壇)教育行政について、中学校における英語教育について、充実させるアイデアは何かとのお尋ねでございますが、中学校の英語教育は、積極的にコミュニケーションを図ろうとする態度をはぐくみ、コミュニケーション能力の基礎を養うことを目標に実施しております。各中学校におきましては、少人数指導やペアワークなどの学習形態を取り入れるなど、生徒の興味、関心を引き出すことができるよう工夫しながら授業を進めております。
教育委員会といたしましては、生徒の学ぶ意欲を高めるために、各中学校に外国語指導助手や補助教員を配置し、ティームティーチングによる指導が行えるようにするとともに、研修会や研究部会等を通して教員の指導力の向上を図り、英語教育の充実に努めております。
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◯16番 高田 浩議員 答弁ありがとうございます。まず、コンピュータシステムについて再質問いたします。
この議会で予算案が出ておりますが、その中で情報システム最適化計画が平成21年度予算案で出ております。この情報システム最適化計画ですが、IT改革はどのような組織が担いますでしょうか。
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◯門倉照雄総務部長 今回の組織改正に当たりまして、基本的な考え方といたしましては、恒常的な事務事業を進める組織といたしましては、課、あるいは係を位置づける。時限的に事務事業を推進する組織につきましては、担当としての位置づけということを考えております。今度政策部という名前になりますけれども、情報政策課にIT改革担当というのを設置することになっておりますが、これにつきましては、時限的なということでございますので、係相当の組織といたしまして担当を設置させていただきます。あわせまして、担当課長の配置というのを考えてございます。
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◯16番 高田 浩議員 よくわかりました。計画立案、実行、進行管理がうまくいくといいですね。
名称はともかく、IT改革担当の目標をお聞かせください。
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◯志村利夫市政企画部長 IT改革担当の目標ということでございますけれども、現在、厚木市におけるIT分野に関する課題に対しましては、情報システムの構築とか運用にかかる経費が増大しているということでとらえております。IT改革担当は、庁内におきますコンピュータや情報システムなどIT分野の課題に対しまして、先ほどお話がありました情報システム最適化計画の策定、またその実行をすることを主な目的としてございます。
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◯16番 高田 浩議員 情報システム最適化計画の予算にはコンサルタントの費用も含まれているのではないかと思います。これらはメーカー色がないことが望ましいのですが、一般競争入札で決めるのでしょうか。
(松田則康議員出席)
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◯志村利夫市政企画部長 今お話しのように、情報システム最適化計画につきましては、専門的な知識、経験を有するコンサルタントの支援が必要であると考えております。契約につきましては、今お話がありましたように、メーカー色のないコンサルタントによる競争入札により執行してまいりたいと考えております。
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◯16番 高田 浩議員 よくわかりました。本来でしたら、コンピュータについての質問はここまででもよかったのですけれども、保育所についての質問をしないことにいたしましたので、私も年4回しかない一般質問の機会損失をするわけにいきませんから、昨年の9月に続いて細かいことを質問いたします。
厚木市のコンピュータシステムの年間総所有コストは、昨年9月に平成19年度決算ベースで約7億5600万円との答弁がありました。しかし、私が昨年9月議会を前に提出を受けた厚木市サーバーやコンピュータのリストには、厚木市立病院のそれはありませんでした。また、肝心のメーンフレームも含まれておりませんでした。したがいまして、年間総所有コストは8億円を軽く上回るのではないかと思われます。年間総所有コストを改めてお尋ねいたします。
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◯志村利夫市政企画部長 現在稼働しておりますシステムの構築費の総額は約20億円、また平成19年度におきます運用の保守委託費、機器リースなどを含めますと、おおむね13億6000万円という形になります。なお、将来的なグレードアップとか職員の人件費は、この中には含まれてございません。これらの金額につきましては、今後先ほど申し上げました情報システム最適化計画の中で検討してまいりたいと考えてございます。
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◯16番 高田 浩議員 昨年11月に提出された資料では、厚木市立病院オーダリングシステムというものがありました。構築費は4億6059万3000円です。保守委託は3300万円以上です。年間80回のプログラム更新とは何でしょうか。また、32回のメンテナンス業務とは何でしょうか。
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◯渡辺兼行病院事業局長 厚木市立病院のオーダリングシステムでございますけれども、収入の管理でありますとかレセプトの保管というメーンの6つの維持会計システムと、これを支えております予約、検査の予約、手術の予約等のオーダリングシステムが約18ございます。その中身の変更ということでカスタマイズが起こるわけでございますが、大きな要因は、診療報酬の改定がございますと、これにかかわる改定を行う。平成20年度の分でございましたので、平成19年度中に行いましたものが、平成20年度の診療報酬改定で予定をされました10対1の看護基準、例えば1269点が1300点になったわけでございますけれども、31点310円、これは入院患者全員にかかってくるというシステムの変更、それから検体検査につきましては、例えば外来の患者で40点、入院患者で100点の加算というのも、これは全部加算をするような形の変更をします。これに類するようなものが診療報酬の改定で約50項目ございます。これらを全部改定していく。1回では済まないということで回数がかさむ。
もう1つは、例えば薬の関係でございますけれども、3カ月に1回、院内で薬事委員会を開きまして、新たに使用を開始する薬、それに伴って取り扱いをやめる薬、このようなものが年間で4回の薬事委員会の中で60項目ほど出てまいります。これらを一々全部カスタマイズしなければいけません。
もう1つは、材料の関係でございますけれども、診療材料も院内に診療材料の委員会を設けてございまして、2カ月に1回開いてございます。この中で厚生労働省から新たに使うことができるようになったものでありますとか、有効だと医師が判断したものを年間で50項目ほど追加している。これが2カ月に1回起こってまいりますので、これを全部カスタマイズしていかなければならないということで、80回のカスタマイズが起こってくるわけでございます。
このほかにも疾病名が変更される。例えば高脂血症と言われていたものが異常脂質症とか、変更されるようなものがございます。このようなものを全部それぞれカスタマイズして変更してまいりませんと、診療報酬上でははねられてしまうということがございまして、80回のカスタマイズが起こってきます。
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◯16番 高田 浩議員 今後は4億6000万円なり3300万円なりの算出の根拠についてもよく見ていただきたいと思います。
次に、高機能消防通信機能指令システム保守管理委託が約2000万円なのです。1900万円と57万500円。30回すべて通信指令設備一式、端末設備及び車両端末設備のふぐあい、故障に伴う点検整備及び保守、これは365日24時間対応だそうです。1年間に30回もふぐあい、故障で1900万円というのは、安定したシステムなのかどうか、いささか疑問に感じるところでもあります。あるいはシステムの利用方法が行き渡っていないためでしょうか。見解をお尋ねいたします。
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◯小瀬村恒男消防長 お尋ねの金額ですが、1905万7500円の保守料となってございます。内訳でございますが、定期保守点検12回、これは月1回の定期保守点検でございます。そして、緊急保守につきましては18回、合計30回の保守を行ったということでございます。
消防無線、119番の運用ということでございますので、24時間の稼働をしているということと、この指令装置、電源装置、あるいは無線装置や、それぞれ車載の位置表示システム等の関係がございまして、若干の障害が生じているということで、大きな障害は生じてございません。
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◯16番 高田 浩議員 わかりました。
発信地表示装置保守管理委託は3人で年2回、日数で2日だそうですが、この作業で136万5000円です。検索制御装置及び統計管理端末の点検、調整及び動作試験を実施(バックアップファイルを含む、ログ解析を含む)との回答が議員資料請求で出ておりますが、3人が2日で136万5000円ということですけれども、1人当たりの人件費相当分は幾らなのでしょうか。
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◯小瀬村恒男消防長 3人で年2回ということで、約136万円でございますので、1回当たり65万円相当ということで、それが3人でございますから、平均すれば1日20万円を超えるという金額になるわけでございます。このシステムは、電話会社が発信地表示をするためのシステムでございまして、119番をかけますと、電話回線でどちらの方かというところが地図表示できるというシステムでございまして、人件費で割りますとそういう算定になるわけでございますが、これもやはり先ほど申しましたように24時間体制で行って、安心安全の運用を図るということで、そういった相当額で契約を締結しているという実態でございます。
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◯16番 高田 浩議員 1日当たり随分いい値段ですよね。もちろん、その作業をする人間の立場からすれば、いや、実はこういうことがあるのです、こういうこともあるのですと、いろいろなことがあるはずではありますが、ただ、この質疑を聞いて、自分もその仕事をしたいと思う人も中にはいるかもしれません。算出の根拠についても、もう1回確認をするという意識を持っていただければと思います。
次に、福祉のほうですけれども、福祉総務課では、福祉総合情報システムにおけるソフト保守業務委託に平成19年度は2736万6150円かかっています。システムの運用保守として、効率的動作実現のためのプログラム改良や質疑応答が中心ですが、障害が発生した場合の原因切り分けと復旧作業も含めていますとの回答が議員資料請求で来ているのです。つまり問題があったとき、何でも対応してくれますという意味ですけれども、具体的にはどうなのかと感じました。これは回答はいいですけれども、この点も算出の根拠について、もう1回意識を持っていただきたいと思います。
ところで、質問ですが、小学校でVLANログインができないというのが45件、インターネットにつながらないというのが34件、支障全体が334件、そのうち約4分の1がこうした接続トラブルです。これは電話に置きかえた場合、単純に言えば電話がかからないというのと同じです。安定したシステムかどうなのか疑問に感じましたけれども、どういうことなのか、見解をお尋ねいたします。
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◯曽田高治学校教育担当部長 今お尋ねの件ですけれども、学校のパソコンは、適正な使用、それと外部からの不正アクセス等から守るために、セキュリティ確保の機器を導入しております。使用方法等による接続トラブルにつきましては、ただいま議員がおっしゃいましたように、ログインができない、45件だとか、インターネットにつながらない、34件、計79件発生をしております。
なぜなのかということですけれども、主なものとして、各教室に設置をしてございます情報コンセントがふぐあいであったり、パソコン機器の接続の方法、パソコンがフリーズしてしまったときに強制終了を行った場合だとか、ログインしたまま一定時間ほうっておいたような場合について、セキュリティの機器の機能上、再ログインができない、そういったような状況がございまして、79件について、実際ログインができないということで保守業者に対応していただいている状況でございます。
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◯16番 高田 浩議員 今の回答を聞いていると、パソコンの使い方の基本的な部分の段階で問題が発生していて、業者に年間保守管理料を払っていると聞こえるのです。ですから、もう少し現場に使い方の説明を徹底するとか、先生方も忙しいのでしょうけれども、それで随分保守管理委託料も減っていくのではないかと思いました。
高齢福祉課では、平成19年度の話ですけれども、プリンター故障、つまり紙詰まりへの出張対応が年5回で190万2600円なのです。5回とも部品の交換です。部品の価格と人件費の割合をお尋ねいたします。
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◯田口正和福祉部長 今の契約の件につきましては、長期契約ということで、修繕の実施をする回数とか度合いに関係なく対応していただくという契約でございまして、全体の中で金額が組まれてございますので、1回1回の修繕等に関する部品等の値段は業者側も提示いたしません。こちら側もそれでよろしいということで対応してございます。
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◯16番 高田 浩議員 今の答弁はまずいでしょう。つまり言い値そのものです。余りこの言葉を使いたくないのですけれども、それは民間では全く通用しません。これでよしとする決裁でおっしゃっているのでしょうけれども、それはまずいと思います。きついことを言って済みません。
今後、情報システム最適化を担う担当課は、タカの目を持って全体を広く見回して改革を進めてもらいたいと思います。支出の大半がシステムの維持運営に費やされている点も重要な視点であります。何でもシステムに頼るのではなくて、CGIプログラムの利用に置きかえることもできるシステムがあるかもしれません。CGIプログラムは、一たんシステムを組めば維持費はかかりません。支出の大半がシステムの維持運営に費やされていることを補うことができるかもしれません。効率性に関する十分な検証も問われる点であります。電子入札や電子申請は県下自治体で共同運営し、厚木市も参加していますが、これらも今後あり方を検討してほしいと思います。気になる点を挙げれば切りがないので、この程度にしておきます。
今後、IT改革を担当する課は大きな仕事を担うことになります。金額もさることながら、ほかの部署の仕事にいわば切り込んでいくわけですから、大変な仕事だと思います。情報システム最適化計画の立案、実行、進行管理がうまくいくように希望いたします。
次に、ごみ中間処理施設についての質問に移ります。
厚木市ごみ中間処理施設建設候補地再検討委員会は、候補地を具体的に示さずに会を終了したと聞いております。今後、厚木市としてはどのような選定作業で事を進めるお考えでしょうか、見解をお尋ねいたします。
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◯森住勝男環境部長 厚木市ごみ中間処理施設建設候補地再検討委員会におきましては、これまでそれぞれの候補地につきまして、土地利用上の法的規制、また周辺地区におきます住宅、教育、福祉施設、病院の状況など、そして動植物の貴重種の有無、さらにはアクセス道路の整備、そういった面から生活環境、自然環境、経済性など全般にわたって評価を進めてまいりました。しかしながら、施設の建設整備の視点に立った専門的な検討までには至ってございませんので、特定の施設を選定するにはまだ足りない状況でございます。
したがいまして、今後におきましては、施設を建設、運営する立場でございます厚木愛甲環境施設組合に将来における適正な施設規模、あるいは配置計画、そういったものの調査検討を要請し、候補地の適性についてさらに検討を進めてまいります。その後、総合的な判断を行い、また検討項目に漏れ、不足がないように留意しながら進めてまいりたいと思います。
それで、厚木市ごみ中間処理施設建設候補地再検討委員会につきましては、終了というよりも、厚木愛甲環境施設組合に要請をしている間は休止の状態ということで、最終的に戻ってきた段階では、再度ご検討いただくという考え方でございます。
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◯16番 高田 浩議員 この候補地の選定作業は、微に入り細に入りというか、配慮に配慮、熟慮に熟慮、さまざまなことを重ねて、部長も大きな仕事を任されたと私も思っておりますけれども、本当に大変な仕事だと思うのです。ですから、行け行けどんどんみたいなことではなかなか決まらないと思うのです。失敗が許されないことでもあります。ですから、聞きたいことは本当はたくさんあるのですけれども、聞けることも限られるのですが、この候補地選定を進めるに当たって、そもそもどのような心構えで臨んでいますでしょうか。
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◯森住勝男環境部長 ごみの中間処理施設につきましては、整備が進まないと厚木市民はもとより、愛川町、清川村の住民の皆様の生活に重大な影響を及ぼすという、厚木愛甲地域における重要な課題であると重く受けとめております。ごみ中間処理施設につきましては、これまで法の改正によりましてダイオキシン類等の排出基準の強化、また技術の進歩と相まって、より一層安心安全な施設であるということが必要だと思います。しかしながら、都市計画上の位置づけは、都市施設と言いながらも、迷惑施設という意識はまだまだぬぐい切れないものがあると感じております。でも、この施設は絶対に厚木市内につくらなければいけないというのが現実でございます。このため、候補地の選定に当たりましては、各検討項目について客観的な評価、また漏れのないよう、公正、公平、そして経済性など、総合的に検討を加えながら判断してまとめていきたいということで、慎重に進めているところでございます。
(齋藤仁礼議員退席)
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◯16番 高田 浩議員 よくわかりました。
次に、教育行政についての質問に移ります。
ことし1月に沖縄県で第1回琉球新報学校対抗英語スペリングバトル大会というイベントが開催されました。日本語もできる外国人が単語のスペルを読み上げて、回答者がその単語を正確に的確な発音で答えられるかどうかを競う内容でした。回答する生徒は各学校から1人ではなく、複数の生徒でした。中学校、高校でした。例を出しますと、S、C、H、O、O、Lと出題者が言っている間に、わかったチームがピンポンと鳴らすのです。そして、スクールと答えるわけです。ゲーム感覚で楽しいイベントのようです。英語弁論大会と比較すると、生徒が複数のチーム参加であることや、難しくないといった利点があります。つまり参加するのにハードルが低いわけです。
この沖縄の事例を参考に、同様のイベントができないものかと思いました。対象は厚木市であるとか、あるいは厚木愛甲でも構わないと思うのですが。沖縄県の場合は、主催は沖縄の英語教育を考える実行委員会、そして新聞社、あとNPOでした。なお、このイベントには、沖縄にあるアメリカ総領事館が、優勝校の高校と中学校にそれぞれ10万円の奨学金を授与しております。
厚木市でも発想と行動力があれば実行は可能だと思います。厚木市において、このような学校対抗英語スペリングバトル大会実施というのはいかがなものでしょうか。
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◯曽田高治学校教育担当部長 今、議員にご紹介いただきました、沖縄県で実施をされました学校対抗英語スペリングバトル大会、どういったようなものなのか、私もインターネットで引っ張り出して、内容について見させていただきました。この大会の目的というのは、実践的な英語コミュニケーション能力向上にとって重要な英単語力を、楽しみながら、中学校、高校、それぞれの学校間で競い、沖縄の英語力向上を目指そうといったようなものだと書かれておりました。このような目的から考えると、こういったような大会というのは、子供も非常に興味を持って取り組めるだろうということで、目的については非常によいものであると認識はしております。
厚木市でこういったような大会はどうなのかということですけれども、実施の主体だとか実施の形態をどういったようなものでやるのがいいのかだとか、あとは単なるイベントというのでなくて、当然、中学校での英語教育の延長上にあってのものだと考えますので、学校と十分に調整等も図る必要があるのではないかと思います。あと、中学校の場合、部活動等の大会等の兼ね合いもございますので、来年度、再来年度、近い将来どうなのかと言われると、若干難しい面があるのではないかと思っております。
実際、こういったようなスペリングバトルを授業の1つの工夫として取り入れるということは十分可能だと思います。学校では授業の工夫として、スペリングコンテストだとか、英単語のしりとりだとか、英単語のビンゴだとか、教科の先生がいろいろな形を工夫してやっておられます。そういったような1つとして、英語教育の研究部会等もございますので、そのような研究会、あるいは研修会の中で、ぜひ紹介させていただきたいと思っています。いつの研究会かと言われると、これは年間の中で位置づけている研究会の中でということになるのですけれども。そういったような
地が徐々に盛り上がっていって、つくられていく中で、市立中学校の子供たちが参加をしてこういったような大会を行うというのも、将来的な可能性としてはあるのかと思っております。
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◯16番 高田 浩議員 どのような組織に持っていくのかと次に質問しようと思ったのですけれども、いみじくも今、部長の答えの中で出ましたので、それはよくわかりました。アイデアはいいとしても、実行は気持ちがある人がどれだけいるかということだと思いますけれども、英語にご関心というか、実際よくわかっている教育長のお考えはいかがでしょうか。
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◯平井 広教育長 今お尋ねの学校対抗英語スペリングバトル大会については、部長答弁のとおりでございます。英語教育を心配していただいている議員からのエールとして受けとめさせていただきますけれども、これからの子供は、読み書き計算、基礎的、基本的な事項を確実に身につける、それがすごく大事だろうと思います。国語力がベースにあって初めて日本語で物を考えることができる。あくまで英語は道具ですから。我々は日本人ですから、日本語で物を考えているはずですので、その日本語で考えていることを、英語を通して他の言語圏の人たちと意思が通じ合える。そういう意味では国語がベースになって、英語を使って日本人としてのアイデンティティーをちゃんと持っていくというのがとても大事なことで、ご指摘の英語教育も、もちろんこれから教育委員会として一生懸命充実を図っていきたいと思っております。
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◯16番 高田 浩議員 今、教育長の発言の中に国語という言葉が出てきましたけれども、私も全く同じことを考えておりまして、母国語の能力以上に外国語はできない。簡単に言うとそういうことなのですけれども、おっしゃっていることはよくわかります。多分教育長も英語を身につけるのに際して、ご自分が中学校とか、あるいは高校のときに、外国人と話をして、自分が言っていることを相手がわかってくれて、自分もわかったとか、そういった経験があるかと思うのですけれども、こういった沖縄の事例も参考にしながら、いろいろな仕掛けが必要だと思いますので、ぜひ厚木市の子供の教育の充実に努めていただきたいと思っております。質問は以上です。 |