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ラオス大使館員、鳶尾小学校で特別授業
私の提案&仲介

2009年(平成21年)11月27日

 鳶尾小学校(役山美智子校長)で2009年11月27日、駐日ラオス大使秘書カムラー・クートラウオンさん(30)と二等書記官ブンミー・ケオプーヴォンさん(43)による5年生及び6年生対象(約100名)の特別授業が実施されました。お二人は英語で話し、逐次通訳をPTA会長 ウイリアム梅林さんが担いました。話された内容は主に以下の通りです。

 ラオスには49の民族がそれぞれの言語や文化を持ち、お互いの言葉を理解できないこともある。共通語はラオス語。大統領と首相がいる。山や森林、緑が多く、ゾウやシカ、トラなども棲息してる。1955年に日本とラオスの外交関係が樹立。日本はラオスの援助国。ここにいる未来の日本のリーダー達に伝えたいことは、ラオスに橋や道路、病院などを建設してくれたことに感謝していること。
 主食はモチ米。野菜スープも種類が多い。学校では教科書が児童に行き渡らないために、教師が書いたことや読んだことを児童が書き写している。ラオス都市部とは違って、地方では子どもが魚を捕ったり、田植えをしたりしながら学校に通っている。また、牛に乗って遊ぶこともある。

  -------------児童から、質問が活発に出たことは何よりでした(以下は事例)-------------
・ラオスには紙幣しかないのか → その通り。コインはなく、紙幣のみ。
・戦争をしたことはあるか    → 1970年代に経験(ベトナム戦争の被害を受けた)
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事前調整のためラオス大使館を訪問
 最後に、校歌合唱のプレゼントで幕が閉じられました。授業終了後、6年生のクラスで給食をいただきました。その後、林中学校(石井晃校長)と戸室小学校(上原和也校長)にも立ち寄り、ラオス国籍の生徒児童らと面談、戸室小学校では授業参観も行いました。大使館員が自国籍を持つ児童生徒を訪ねに学校訪問することは異例です。
 私がかつて児童生徒だった頃には外国籍のクラスメートはいませんでしたが、今はどこの学校にもいる状態です。従って、国際理解の需要は増しています。私は異文化間コミュニケーションに関心があるため、いわば需要(学校)と供給(私の仲立ち)がマッチした形です。
 どんな学校であれ、会社であれ、こうしたイレギュラーな取り組みを実現するには、器が大きいリーダーと動く現場担当者の存在、そして組織内のコミュニケーションの良さが不可欠です。私は今回の行事が児童生徒にとって、将来への志を持つきっかけになってくれることを期待しています。

鳶尾小学校でいただいた給食

林中学校にて

戸室小学校にて

鳶尾小学校の「ラオス大使館員による国際理解特別授業」ページへ
Laotian Embassy staffs lectured at Tobio Elementary School

アップロード:2009年11月27日