(仮称)健康こどもの森 計画地・自主調査
2013年5月30日(天候:小雨)
トカゲやカエル、ホタルの幼虫が食べるカワニナ、モグラの跡、カワセミ、オオタカなど、歩くにつれ多様な生態系であることがわかるエリアです。厚木市は荻野地区に(仮称)健康こどもの森を作る計画。サシバやノスリ(鳥)も視認される一帯。調査しなければ何がいるかわかりません。森林や動植物の多角的な調査が必要でしょう。ヤマビル対策にもつながります。
小さな池があり、コイが数匹泳いでいます。この池の在来ではなく、誰かが持ち込んだのでしょう。池を見ていたところ、シュレーゲルアオガエルやヤマアカガエル、キビタキ(鳥)の鳴き声が聞こえました。魚類以外にもカメなどの外来種がいないか、何が生息しているか、池の調査が必要です。
杉が植えられた人工林エリアがあります。自然界にはない間隔で植えられており、過密状態です。どの杉も太くなれずにヒョロヒョロと細く伸びています。根が浅いため、風が吹いたら倒れる可能性があります。
竹の繁茂が見受けられます。今後の繁茂拡大により、コナラやモミジ、スギなど周囲の樹木に竹が勝ってしまうことも予想できます。地表面/林床に365日、光が届かないエリアも多く、山が荒れ、崩壊にもつながります。
管理棟が設置されるエリアは湿地です。設置後の維持管理の試算はどうでしょうか。周辺には水がしみ出ています。水脈は深くないようです。水脈が切れたら水はどこへ流れるのでしょうか。また、管理棟周辺に里山を横切る4M幅の道路を造る計画です。
将来的には公園管理上、市独自のガイド養成や、自然環境に十分配慮した、公園内でのイベントプログラム、そしてそれに必要な散策マップ等の作成が必要となるでしょう。特に、自然環境の開発に伴う環境の変化について行けない両生類、爬虫類、魚類の注目種、危急種、絶滅危惧種への配慮は特段力を入れて行うべきかと考えます。
工事着工前の生態系調査は必須です。私は実際、ある希少種を目にしました。私は生態系の管理保全を促し、ガイドやプログラムが楽しい里山の公園となるよう、実践的な政策提案を致します。