オオキンケイギク駆除 by 厚木中学校ボランティア部 in 2016
小雨の中、70Lのビニール袋をカッパ代わりにする中学生。「今、有るもので何とかする」姿勢に感心しました。きっと、社会人になっても、問題解決能力を発揮するだろうなと。また、リケジョ(理系女子)になる生徒も出るかなとも、脳裏をかすめました。
厚木中学校ボランティア部(約20名)は2016年6月5日、昨年に引き続き特定外来生物オオキンケイギク駆除活動を実施。今年は、小田急線厚木駅付近(海老名市)を活動場所としました。圏央道と小田急線が交差している国が所有する土地です。閉鎖された土地であるため、5月下旬は黄色いオオキンケイギクが目立ちました。中に入ると、県絶滅危惧種ではないものの、あまり見かけなくなったカワラナデシコがオオキンケイギクに囲われるかのように咲いていました。このままでは、来年、オオキンケイギクは勢いを増すところでした。その点を厚木植物会・長岡恂会長が駆除開始前に話し、駆除を始めました。
この日、「ボランティア入口」との国土交通省による粋な計らいが待っていました。中学生にとっては、モチベーションが上がったことでしょう。それにしても、国のスピード感に驚きました。どうやら、これまで、ここにオオキンケイギクが繁殖していることは、ノーマークであったようでした。ところが、この日の活動以降に、業者による駆除を行うとの看板が出ていました。つまり、中学生が国を動かしたことになります。
今回、駆除活動を実施するにあたり、私には二つの課題がありました。一つは、土地への立ち入り許可。もう一つは、ビニール袋の回収です。厚木市国県道調整課がその名の通りに調整、この日を迎えることが出来ました。
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