厚木市議会がコロナウイルス対策として設置したパーテーションに「異議
2020年9月議会

 私は2020年9月1日(9月議会初日)、議場に設置されたパーテーションについて異議を述べました。結果として、本会議場のパーテーションは10月に撤去されました。

8月下旬:パーテーション設置
9月1日 :私が異議を述べた(9月議会初日)
9月11日:感染症対策の専門家(私の知人)が厚木市議会にて所見を述べた
10月6日:この日(9月議会最終日)以降、パーテーションは撤去

 以下は、私の発言です。

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 大変申し上げにくいことですが、申し上げます。良かれと思ってしたことでしょう。悪気があった訳ではないでしょう。努力はしたことは、よく分かります。
 厚木市議会が新設した本会議場のパーテーションの事です。これでは、空気の流れが滞ってしまいます。感染症対策としては、逆効果を招きます。 病気は、正しく恐れる必要があります。議会は、市民に手本を示すことが求められます。
 どうしても、このパーテーションを設置したまま、9月議会を行うのならば、朝9時から17時前後まで掛かる一般質問の日程を2倍以上にするなどの日程変更が必要です。

 厚木市議会は5月以降、一旦全員が出席し、直後に半数近くが退席する方式を採りました。会議を成立させた上での感染症対策です。これは、私が4月23日に議長へ手渡した申出書を基にしています。私は申し出をするに先立ち、感染症対策の専門家から助言を得ました。 9月議会においては、出席者数を抑えないのでしょうか? 私はこのパーテーションについて、感染症対策の専門家に私が抱いた2つの疑問についてお聞きしました。

  1. 出席者を減らさなければ、隣の人との距離は、1メートル弱となる
  2. かえって、空気の流れを阻害するのではないか

 その専門家の見解は、次の通りです。

 確かに、空気の流れが滞るのが一番危惧される。マスクを付けていれば、パーテーションは不要。店舗等のレジ・パーテーションは、マスク無しの客対策。1.4 Mを超えるパーテーションがあると、空気が淀む。外気を取り入れて、外に流す。マスク着用が原則。 そのまま使う場合は、空調が問題。空気をどう流すのか。感染症対策としては、空気が通らないので、こもってしまう。間違っていることが分からないもの。

 因みに、私は議場にパーテーションが設置されることを8月下旬まで知りませんでした。8月7日を以て、会派に所属しない議員の代表である後藤由紀子議員は、会派代表者会議に出席できないとされた為です。
情報も錯綜しています。私は8月下旬、本会議場である職員から「パーテーションは、入札4日前に寄付を受けた」と聞きました。ところが、副議長から昨日、「本会議場のパーテーションは購入した。第一委員会室のパーテーションは寄附である」と聞きました。
 8月7日以降、会派代表者会議でパーテーションが議題になったとの報告を受けましたが、購入することになったとは聞いていませんでした。
 いずれにせよ、本会議場のパーテーションをこのままとするのならば、日程を増やすことが求められます。大変申し上げにくいことを申し上げました。