厚木市長や部長らからの要望への意見

 厚木市長や部長らからの要望についての意見を提出しました。市長の専決処分やペーパーレス化などの議会対応についてです。
 専決処分については、総務省の専決処分に論点についてをご覧ください。

1. 議会開催・運営関係
(1) 定例会議以外の会議の開催を請求する場合や追加議案を提案する場合に、より迅速に議案を提案できるよう、手続の簡略化について検討されたい。

意見
 従来通りで良い。「より深い議論を行えるよう、準備」とは、議員から質問内容を詳細に聞きだし、Q&Aのストーリーを作ることを意味することか。その場合、空手で言えば、一般質問が決まった技を手順通りに掛け合う「約束組手」となってしまう。
 その方法によって、より深い議論が行えることは十分理解できる。その経験もある。しかしながら、手の内を明らかにすることにより、質問を通じて厚木市を進展させられるとは限らない。約束組手では、形式的な一般質問となってしまう。
 議員からの聴き取りが目的でないのならば、それを文書化することを求める。

2. 全員協議会関係
 現在、各議員にはタブレット端末が1人1台配布されており、全員協議会の報告案件となっているものについても、会議の開催を待たずに、迅速な情報提供が可能な状況であるため、「法人の経営状況について」や「教育委員会点検評価報告書について」など、理事者等から説明を要する案件以外のものについては、協議会の案件としてではなく、随時情報提供を行う方法とさせていただきたい。

意見
 簡略化したい具体例として、「あつぎ鮎まつり」「食品ロス削減推進計画」「防災都市づくり計画」「あつぎジャズナイト」等が挙げられているが、「随時情報提供 + 従来通りに全員協議会案件」とすることが望ましい。

3.ペーパーレス関係
 一層のペーパーレス化推進のため、予算書等以外の議案(紙)や計画(冊子)(紙)の配布の見直しについて検討されたい。

意見
 従来通りとすることが望ましい。ペーパーレス化したい具体例として、議案や総合計画や各種基本計画等が挙げられている。総合計画や各種計画は、行政運営方針の根幹である。デジタル機器が苦手な議員も存在する実情もある。

追記1 
 以下は今後、議会運営委員会で協議する案件だそうですが、予め意見を申し上げます。

1. 議会開催・運営関係

(2) 一般質問について、より深い議論を行えるよう、準備をするため、通告締切から一般質問までの日数のこれまで以上の確保について検討されたい。

意見
 従来通りで良い。「より深い議論を行えるよう、準備」とは、議員から質問内容を詳細に聞きだし、Q&Aのストーリーを作ることを意味することか。その場合、空手で言えば、一般質問が決まった技を手順通りに掛け合う「約束組手」となってしまう。
 その方法によって、より深い議論が行えることは十分理解できる。その経験もある。しかしながら、手の内を明らかにすることにより、質問を通じて厚木市を進展させられるとは限らない。約束組手では、形式的な一般質問となってしまう。
 議員からの聴き取りが目的でないのならば、それを文書化することを求める。

(4) 近年、気候変動に伴い、災害が激甚化している状況に鑑み、緊急を要する事業等を迅速に実施するため、市長の専決事項の指定についてに、「災害により必要となる事業、維持補修、工事等で緊急を要するものに係る歳入歳出予算を補正すること。」を追加することについて検討されたい。

意見
 「気候変動」や「災害が激甚化」との言葉を用いて、市長の専決処分を増やすことには、賛同しかねる。必要に応じて、速やかに臨時議会を開き、議論を行うことが望ましい。

追記2
 私は、この「理事者からの要望」(令和5年10月4日)の存在を知りませんでした。厚木市議会は2020年8月7日より、一人会派議員を会派代表者会議から除外しているためです。
 「昨年12月15日開催の会派代表者会議において、総務部長から説明があった」と資料に書かれていますが、これも初耳でした。
 市長にも厚木市議会の実情の一端をご承知頂きたく、書き加えた次第です。