厚木市議 高田ひろし通信 on the web
インド
内閣総理大臣 アタル・ビバリ・ヴァジパイ 閣下
人類を50回以上死滅させられるだけの核兵器があると言われる今日、包括的核実験禁止条約の採択により、核兵器廃絶のかすかな光が見え始めています。
こうした核軍縮が世界の潮流となっている中で、今回の貴国の核実験は、国際社会の流れを阻害するものであります。
私たちは平和を希求する多くの厚木市民を代表して、全ての国の核兵器の製造、実験、貯蔵、使用に反対します。
貴国が早急に、包括的核実験禁止条約に調印・批准し、今後一切の核実験を行わないことを強く求めます。
1998年6月2日
厚 木 市 議 会
核兵器の廃絶と恒久平和の現実が人類の悲願となっている今日、二度にわたる原爆投下による惨禍を経験した世界唯一の被爆国である日本国民は、人類に再びこのような不幸を繰り返さぬよう訴え続けてきた。
しかしながら、今回のインド及びパキスタンの核実験は、かけがえのない地球環境を破壊し、核不拡散条約と包括的核実験禁止条約などで築かれた核軍縮体制を崩壊の危機に立たせ、平和を願う多くの人々の気持ちを踏みにじるものであり、さらには、これた一連の行為が両国以外での核実験を連鎖させるという極めて深刻な状況となりかねない。
よって、21世紀を担う子共達と地球環境や生態系を維持するためにも、核兵器を廃絶し、恒久平和を希求する多くの市民を代表して、厚木市議会は、すべての国の核兵器の製造、実験、貯蔵、使用に断固反対するものである。
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