あなたにも出来るCO2削減
~勉強したことも活かそう~
2021年7月10日、神奈川工科大学で講義をする機会を頂きました。二酸化炭素の増加/地球温暖化についてです。3部構成で話しました。1つ目は、世界の実情と日本との繋がり。2つ目は、環境政策の実情。3つ目は、自分に出来る事です。天然資源からごみ出しまでの一連のプロセス(ライフサイクル・アセスメント)も考えて欲しいとしました。
オーストラリアやカナダの森林火災、ケニアにおけるバッタの大量発生、荒川(東京都)が氾濫した場合、水位が15M以上に、ゾウが民家の台所で食料を探しているニュース(タイ)、本厚木駅周辺にも浸水のリスク...。近年、日本でも大雨による災害が増えています。その要因は、インド洋の水面気温が上昇すると、日本では雨が多く降るメカニズムとなっているためです。
では、個々人に何が出来るのか? 1つ目は、消費者として、日々の選択です。牛肉を事例に、国内産、米国産、オーストラリア産の牛肉を選ぶ場合、どのようなエサ(牧草やトウモロコシ、大豆など)を用いているかを考えて欲しいです。また、東南アジアのマングローブ林が激減。その最大の要因は,エビ養殖池への転換。そのエビの消費国第1位は、日本です。
2つ目として、大学生ならではのイベント企画です。荻野中学校で行ったエジプト人留学生による特別授業に触れ、長岡科学技術大学の学生による小学校5~6年生を対象とした授業を紹介しました。プログラミング教育 x SDGs教育です。3つ目は、投票に行くこと。4つ目は、生ごみ処理です。2019年度、厚木市の燃えるごみにおける生ごみ(水分を含んだ状態)の割合は、44.77%。これを何とかすれば、二酸化炭素の排出抑制にも直結します。 厚木市には、生ごみ処理機購入費補助制度があります。また今年4月、厚木市の事業が環境省に選ばれました。
この機会を通じて、「学校の先生方の事前準備の大変さ」がよくわかりました。頭の中では、講義の組立は最初から出来ていました。しかし、最新データや最新技術事例(3Dによるハザードマップ)の確認などに時間を費やしました。同時に楽しい時間でもありました。
今回、ZOOMを使ったオンライン講義でした。「学生の反応がない中、60分以上話し続けるのは困難」と耳にしたことがあります。ただ、私の場合は、議会や演説による慣れがあるためか、ストレスは感じませんでした。
講義の最後にお願い事として、「就職先は、厚木市をチラッとでも考えて欲しい」と述べました。機械設備や電気設備の地方公務員は、厚木市のみならず他の地方自治体でも不足傾向にあります。保健師は、地方自治体間で奪い合いであるのが実情です。
学生の皆さんには、「地球規模でのモノを考えながら、地域で活動する」 の発想を持ちつつ、大学で勉強したことを基に、大きく羽ばたいて欲しいです。