今までの二年あまりに亘りまして市の姿勢にたいして、私から改めてお詫び申し上げます。
上記は2007年8月11日、都高副市長のことばです。厚木市は2005年6月23日、ごみ中間処理施設建設候補地を突如、記者発表。翌日、新聞各紙は棚沢にある神奈川工科大学運動場を候補地と報道しました。地元住民に事前の打診はありませんでした。その後の地元住民の苦悩や行政不信は察するに有り余ります。新聞発表以降、厚木市は初めて、地元住民と話し合いの場を持ちました。副市長はその冒頭、直接表現を使ってお詫びのことばを述べました。
話し合いの中で、志村環境部長は「一カ所に限定したものを複数箇所に戻します」とした上で、その期限を「今年いっぱいくらいで」としました。この話し合いについて、厚木愛甲環境施設組合議会(2007年8月27日)や厚木市議会(9月)でも報告されております。私も組合議員となっている厚木愛甲環境施設組合議会において、清川村選出議員より厚木市で進まない用地選定について苦言がにじみ出る発言もありました。清川村は予定通り、2012年に向けて最終処分場建設計画の調整が進んでいます。その周辺には人が住んでおり、合意形成に清川村の努力があった訳です。
ゴミ中間処理施設は建設用地決定から稼働までに10年かかるといわれています。今後、用地選定とともに既存施設(厚木市金田)の延命措置が議論となります。延命措置にも多額の財政負担が必要です。厚木市は国から交付金を受けていない財政力がある自治体です。しかし、厚木市立病院や斎場建設計画、そしてこのゴミ中間処理施設計画など厚木市の財政に大きく影響を与える案件があります。
因みに、厚木市は近年、ゴミが年間1万トン以上減っています。私は組合議会で「ゴミの量に応じて施設規模を縮小するか」と質問したところ、「縮小する」との回答でした。私たち市民としては、家庭ゴミを減らす意識の浸透が必要でしょう。 |