クレイカーさんは当初、英語を使用。司会進行役の6年生担任が逐次通訳をしました。その後、英語から流ちょうな日本語に切り替えた際、児童らの反応は緊張モードからリラックスモードに切り替わったようでした。後ろで観ていた先生によれば、「最初は背中が固まっていたのに、日本語になったら背中が丸くなった」と、授業終了後に述べていました。英語から日本語に切り替えるアイデアは、当日見に来た厚木市教育委員会の部長によるもの。このアイデア以外にも、担当教員らによる段取りに加え、学校現場の様々な配慮がプラスの方向へ作用し、特別授業に至りました。
この授業は、「大使館による学校訪問」を私が提案したところ森の里小学校では国際理解教育を進めていたために話が進み、実現したものです。授業実施までを振りかえると、学校の意思決定と段取りはスピード感に溢れていました。大使館に提示する複数の候補日が私に知らされたのは6月5日。つまり、授業実施まで一ヶ月かかりませんでした。
授業終了後、ある先生が、「普段、比較的おとなしい児童が自分で手を挙げて質問に答えていたことが嬉しかった」と述べていました。その他の児童にとっても自信や視野の広がりなどに結びつくとしたら、それは私の喜びでもあります。
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