緑ヶ丘小学校(藍原万里子校長)で2009年12月11日、駐日南アフリカ大使館一等書記官マリシア・デュシンスキーさんによる6年生対象(約135名)の特別授業が実施されました。
司会進行は全て児童が担いました。授業が終わる際、児童からお礼のソーラン節披露と校歌斉唱が行われました。また、南アフリカと日本の国旗(手作り)が振られる中、マリシアさんが教室を立ち去るという演出まで用意されていました。
実はこの授業、同校が実施希望の意思決定をしたのは、授業日のわずか二週間前でした。マリシアさんによる特別授業は、荻野小学校で実施(同日午前中)することが既に決まっていました。しかし、仕掛け人である私としては、「折角の機会なのに午後の予定がないのはもったいない」と思い、幾つかの可能性を探っておりました。以下は、実現に至るまでの経緯です。
11月26日(木) |
初めてお目に掛かった校長先生に、私が上記「もったいない」との気持ちを述べる。 |
11月27日(金) |
緑ヶ丘小学校から「是非、実施したい」との電話。私は早速、南アフリカ大使館に打診。 |
12月3日(木) |
南アフリカ大使館から OK の返事をいただく。 |
12月11日(金) |
南アフリカ大使館員マリシアさんによる特別授業が実現。 |
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緑ヶ丘小学校のスピード感溢れる意思決定には目を見張りました。学期末を控えた12月の学校現場は多忙です。時間的制約の中で児童も「おもてなし」と「出来ることは何か」を考えたことでしょう。限られた条件下で出来ることを計画立案・実行する...。この経験はきっと、児童らにとって今後役立っていくはずです。
マリシアさんは夕刻、大使館に戻る必要がありました。荻野小学校で給食をいただいたものの13時過ぎに出発、緑ヶ丘小学校では13時30分から授業開始、授業終了後もそのまま玄関に向かうなど立て込んだスケジュールでした。事情を察してか雨の中、行きも帰りも正門を開けて待っている方がいたことなど細やかな配慮を感じました。
通訳の役割は極めて重要です。幸い、ボランティアで担って頂ける方がすぐに見つかりました。マリシアさんと事前に話す時間はほとんど皆無でしたが、さすがでした。マリシアさんが話した主な内容は以下の通りです。
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南アフリカは、多様性が特徴の国。国土の中に二つ別の国がある。その二つとは、レソトとスワジランド。ネルソン・マンデラは初めて民主的に選ばれた大統領。Big
5と呼ばれるゾウ、ライオン、ヒョウ、サイ、バッファローが棲息。キリンもいる。国の花は、King
Protea。2010年にFIFAサッカーワールドカップが開催。アフリカ大陸で初。日本は「青いサムライ」と呼ばれている。9つの町に10のスタジアムが建設された。Zakumi(下の写真参照)が2010年サッカーワールドカップのマスコット。
言語は11ある。人口構成では黒人が多数派であり、白人は少数派。インド系もいる。共通語は英語。80%はキリスト教。ヒンズー教やイスラム教、ユダヤ教の各教徒もいる。ヨーロッパやアフリカその他の文化が混じり合っている。食べ物の種類は豊富。
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