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日本とオーストラリア政府は2006年、両国市民に草の根イベント実施を呼び掛けています。私はこれを知り、かつて
オートバイでオーストラリアを一周したことから、何かをしたいと思いました。
そこで、私の知人が代表をしている琴グループにお話をした結果、オーストラリアへご一緒することになりました。 |
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オーストラリアでこの種の手配をするのは、私にとって初めての経験でしたが、知人である元駐日オーストラリア大使館公使の協力により実現できました。シドニーやメルボルン、タスマニアの友人知人にも打診しましたが、総合的に判断した結果、キャンベラを中心に計画を進めることにしました。
私が元公使に「琴の演奏をオーストラリアで行いたい」と提案した際、「相当困難だ」と思ったそうです。しかし、結果としては、キャンベラで琴に理解がある人と出会い、日本大使館やオーストラリア国立大学(ANU)、ニュー・サウス・ウエールズ州クインビヤン市などの協力を得るに至りました。
渡豪した琴演奏グループ17人にとっても、海外で演奏するのは初めての経験。17人は、いわば普通の主婦です。その普通の主婦が異文化との未知との遭遇を見事にやってのけました。
企画立案から1年後に実現した琴演奏会。日本大使館から助成金(キャンベラのバスなどに充当)をいただきましたが、その他費用は全て自己負担。手配には時間も掛かり難しいこともありました。琴の演奏が西洋人の感性にどう映るか、若干気になるところではありました。琴の音は小さく派手さはありません。物珍しさだけでは続きません。しかし、学校や大学での特別授業は予想以上に反応が良く、コンサートも最後は総立ちとなりました。
私もコンサートの途中で急遽、挨拶することになりました。私のオーストラリアとの関わりや三木睦子夫人が作った陶芸作品をお土産に持参した経緯などを話し、笑いもとれたスピーチとなりました。
スピーチ スピーチ日本語訳
2006日豪交流年
日豪友好協力基本条約(1976年/三木武夫首相)締結30周年を記念し、両国政府が草の根レベルのイベント開催や交流を両国国民に呼び掛けました。目的は、両国間の友好関係、相互理解、協力をさらに深めていくことにあります。 |
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