厚木市議 高田ひろし通信 on the web 
「教育機関等に勤務する職員の通勤用車両の駐車の取扱い(案)」
の撤回を求める陳情についての審査   

厚木市議会環境教育常任委員会 2000年3月9日(木)


以下のような議論で6月議会まで継続審査になりました

久崎委員  案がない。私たちはまだ見ていないのが実態。教育委員会と学校との話し合いがされている段階であろう。昨年の一般質問の中で教育長が「4月1日からは実施しない」としたが、どういう見解からか?
吉田教育総務部長 「今後、慎重に対応して行く」として話をした。
久崎委員  案がない中で結論を出すのは疑問だ。
沼田委員  降ってわいたような話。案も手元にない。いきなりこういう形で陳情文章を受け取った。色々考えると時期尚早。もう少し慎重に審議した方が良い。
高田副委員長  私は案を見ているが、他の人は見ていないのが現実。不本意ではあるが、こうした場合は継続審査でもやむを得ない。この件については、都会のルールをあてはめることが出来るか疑問だ。
 那覇市では、議員が問題にしたが、協議の結果、学校施設使用許可申請書を出すことによって、実質的に何も変わっていないのが現実。
 この件は、厚木のみならず、広く神奈川県内にも波及する問題なので、慎重に対応してもらいたい。
貞方委員  私も基本的に継続に賛成。高田さんに教えてもらいたいが、心情的には分かる反面、PTAや保護者或いは市民から公共施設を含めて「今のやり方はいかがなものか」と意見・投書が来ているのは事実。
 行政財産の目的外使用をどういう形を取れば公的裏付けが出来て、現状のままでよいとすれば良いのか、そういう案を持っての今の発言でしょうから、是非参考意見として継続して勉強する一つの題材にしたい。
高田副委員長  私が昨年12月議会でこの件を取り上げた時の吉田教育総務部長の答弁をご紹介すると、那覇市の例について、「学校の敷地の中での話になると目的外使用という形の観点かどうかというのもちょっと聞いたところ、そこらが非常に不明確であるということは聞いております」と答弁している。これは正しくその通り。
 目的外使用かどうかという議論をすること自体があまり意味がない。それこそ、下駄箱は目的外使用か? トイレはどうか? といった話になり、どちらであっても必要があれば、認めれば良い。これは日本の行政法の権威である元東大法学部教授の塩野宏先生の見解。これでよろしいか?
貞方委員  私にはわからない。行政財産を今の法の下に適正に管理しなければいけないという責任に対して今の答弁で守れるのかなあというのは、僕の頭ではわからない。然るべき根拠を持って敷地内に止めないで下さいと言っている市民の主張は、果たして今の論法で僕らがガードして納得させられるのかなあというのは分からない。
 陳情に反対とか賛成とかではない。議員として法を守るという前提の発言とすると自分で自信が持てない。心情的には勿論、数十年続いてきた慣行ではないかとの思いはある反面、一所懸命敷地内に停めないようにと言い続けている人たちから住民監査請求されたらどうやって防げばいいんだろうというのは、今の高田さんの参考意見では僕は自信がない。
 行政財産全般にわたって、ALL or NOTHING という議論はやめてもらいたい。そういう教条的な捉え方をし始めたら、この陳情を否決するという形になったら、恐らく我々議員だって駐車場をあけ渡さなければならない。
高田副委員長  今の貞方議員の後の論点は重要。ALL or NOTHING の議論はやめて欲しい。この禁止案を実施して何を生み出すのか。マイナスの議論でしかない。教師が動揺すれば、児童生徒に伝わる。
 行政法の一般論として、「過剰規制の禁止」というものもある。
北村議員 私も案を見ていないし、噂では議論できない。

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