あつぎキッズゲルニカ
切っ掛けから完成までの経緯
私の提案が実現した「あつぎキッズゲルニカ」。幼稚園児や小学生などがイキイキと描いてくれました。あつぎキッズゲルニカは、理想的かつ難しい手法で制作されたと言えます。その成果として、2023年9月27日~10月5日、東京都美術館で展示されました。
私は2023年2月議会一般質問の登壇において、完成に至るまでの経緯を述べました。以下は、その全文です。
おかげさまで、2022年6月19日から7月3日までの間、ウクライナで描かれた縦3.5メートル、横7.8メートルのキッズゲルニカの展示が厚木市内ができました。それに続いて、厚木の子供たちによるキッズゲルニカの制作もすることができました。1月29日には、完成したあつぎキッズゲルニカのお披露目会が実施されました。あつぎキッズゲルニカは今、市役所2階からつり下げられ、展示されています。
2022年6月議会における提案が実現できました。2022年5月、私に「ウクライナで描かれたキッズゲルニカをお貸しできる」との思いがけないお知らせが来ました。実物を見に行った後、誰に連絡しようかと思いました。頭を巡らせましたが、「そうだ、佐藤登市長室長に連絡しよう」と思いました。動きがスピーディーであるためであります。期待したとおりの展開となりました。
ウクライナで描かれたキッズゲルニカの展示は、アミューあつぎや鳶尾小学校、毛利台小学校で行われました。アミューあつぎでは、担当課となった福祉総務課の皆さんが交代で常駐しました。土曜日、日曜日もです。既に新年度に入っていました。土日も出勤するケースがある福祉総務課にとっては、新たな仕事に難色を示そうと思えば示せたはずです。しかし、担ってくださいました。加えて、前例のないキッズゲルニカの制作に難色を示そうと思えば示せたはずです。しかし、道なき道を進んでくださいました。展示の際に集めた人道支援基金をウクライナ大使館へ課長らと持っていくこともできました。
キッズゲルニカは1995年、アメリカで初めて制作されました。その後、広く各国に波及し、日本でもキッズゲルニカは制作されています。最も簡単な方法は、学校単位で制作する手法です。しかし、あつぎキッズゲルニカは理想的かつ難しい手法で制作されたと言えます。19歳以下の子供たちを公募し、市内の画家の皆さんにも委員を担っていただきました。キッズゲルニカのテーマは平和ですが、テーマをさらに絞って地球環境問題としました。
私は、市職員らと市内中学校や高校を訪問し、美術部などの担当教員らに企画を伝えました。しかし、結果としては、絵を描くのが好きな幼稚園児や小学生が主力となりました。あつぎキッズゲルニカ制作に関わった福祉総務課や青少年課、教育指導課の皆さんの連携及び全面バックアップがあったために出来たと言えます。
場所の予約や各委員への連絡、筆の後片づけなどをしてくださいました。土日に市役所地下1階での制作後、絵を乾かすために月曜日の朝7時に来て、作業をしてくださいました。仕事は8時半からであるにもかかわらずです。特に、担当部署として担ってくださった福祉総務課の吉岡篤広課長、田渕栄一係長、黒山秀剛副主幹、居附秀幸主任、小野真理江主事、葛坂ゆりあ主事補には深く感謝しています。
参考
あつぎキッズゲルニカ@東京都美術館
あつぎキッズゲルニカ(Atsugi Kids' Guernica)
ウクライナ大使館員による国際理解授業@厚木東高校
提案実現! ウクライナ大使館員が厚木東高校で授業(タウンニュース厚木)
ウクライナ大使館訪問が中央大学報告書に掲載
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